県内初の屋外スケート場 四季の郷にオープンへ

和歌山市は、明王寺の「道の駅四季の郷公園フードハンターパーク」に県内初となる屋外アイススケートリンク「AOZORA ICE PARK」を12月20日にオープンすると発表した。道の駅としては全国初の試みで、平松泰行駅長は「冬のにぎわいを創出する和歌山の名物にしたい」と話している。
同公園は「Be Wild.野生を楽しもう。」をテーマにした道の駅。25・5㌶の広大な敷地には農産物直売所、地域食材レストラン、バーベキュー広場などがあり、家族連れらでにぎわう。
タケノコ掘り、アユのつかみ取り、流しそうめんなど季節に合わせた自然体験イベントを毎週末に開催。中でもシャボン玉パフォーマー・バブルマンこと李野高康副駅長(39)のショーは大人気で、同公園の名物となっている。
平松駅長(54)と李野副駅長は、イベントの企画を考える中で「冬の和歌山を元気にしたい。子どもにウインタースポーツにふれ合える機会をつくってあげたい」とスケートリンクを思い付いた。
平松駅長は「昭和50年代には和歌山市にフェニックスという屋内スケートリンクがあり、自分が若い頃はアイススケートが冬の楽しみだった。もうなくなってしまったが、今の子どもたちにもその楽しさを体験してほしい」と話し、2人は青空の下で滑れるリンクを作ることを企画。ことし1月、池にスケートリンクを作るプロジェクトを立ち上げた。
「暖かい和歌山で池が凍るのか」などハードルはいくつもあったが、各地のスケート場を視察する中で、製氷技術を使って作る設置型の人工スケートリンクの存在を知った。「池の水の上に置けばできる」と聞き、全国各地でスケート場の企画・運営などを行っている㈱ワック(本社東京)とコラボレーションして、設置・運営することを決めた。
同公園の入り口付近にある水の市場横の池に、本物の氷を使用した25㍍×16㍍のスケートリンクを設置する予定。
期間は3月1日まで(1月1日は休園)。午前10時~午後4時半(平日は2時間、土日祝は1時間利用、オープン~1月6日は平日も1時間利用)。子ども(小学生以下※4歳から利用可)1000円、大人(中学生以上)1500円。ヘルメット、プロテクターは無料で貸し出し。別途貸靴代500円が必要。開催期間中はスケートとシャボン玉ショーのコラボなど楽しいイベントも企画している。
クラファンで支援募る
同園では、アイススケートリンクの運営、誘致資金を募るクラウファンディングを11月2日から始める。目標額は300万円で、目標に達しない場合でも予定通り開催する。
平松駅長と李野副駅長は「1回だけではなく、毎年開催したいと考えています。皆さんの温かい支援をお願いします」と呼びかけている。
クラウドファンディングサイトは11月30日まで受け付け。

