諏訪さんのプラン入賞 万博・高校生の夢アワード

大阪・関西万博で開かれた高校生のビジネスアイデアを競うコンテストで、和歌山市の諏訪光夢さん(慶風高2年)が2446人の中から10人のファイナリストに選ばれ、「夢・希望賞」を受賞した。和歌山市役所で尾花正啓市長に受賞を報告した。
同コンテストは「高校生みんなの夢AWARD in 大阪・関西万博!高校生ソーシャルドリームコンテスト」。未来を担う高校生が社会問題の解決と自らの夢を重ねて、アイデアを立案するもの。
諏訪さんは万博で8月11日、eスポーツを通じて「不登校・引きこもり中高生支援『REBUILD(リビルド)』社会とつながる」をテーマに発表。車のゲームをするレーシングシミュレーターにも勉強机にもなる可変型デスクを提案した。木製デスクで木の温かみがあり、介護施設や一般家庭など場所を選ばない。紀州材や災害時に出る廃材、万博で一部が解体予定の大屋根リングの木材を再利用し、SDGsにもなると提案した。
諏訪さんは中学時代に起立性調節障害により不登校を経験した。心身ともにつらかった時、「学校に行けなくてもいろいろな人とつながることができる」とeスポーツの魅力を再発見。父・智也さんのアドバイスを受けて、同市内原に高性能レーシングシミュレーターなどのゲームが体験できる健康研究所「ノマディックeスポーツ」を起業し、運営を始めた。
この日、諏訪さんは両親と同校の田原サヨ子理事長、2年生でeスポーツ部キャプテンの嵜山昊大朗さんらと市役所を訪問。諏訪さんは「受賞できてありがたく光栄。自分のビジネスプランが認められてうれしいです。不登校で悩む人を和歌山から少なくしていきたい」と話していた。


