幸運の白馬で力強い年に 矢宮神社が手作り守り授与

神馬の前でお守りを手にする豊田さん
神馬の前でお守りを手にする豊田さん

和歌山市のオートクチュール刺しゅう作家・豊田容子さん(47)は、来年の干支(えと)「午」(うま)にちなみ、ひと針ずつ手縫いしたお守りを制作。同市関戸の矢宮神社(矢田部弘州宮司)で、元日の午前9時から授与される。

豊田さんは刺しゅうやスパンコール、ビーズを取り入れ、豪華で繊細なデザインと高度な手刺しゅうで小物や雑貨を制作。イベントや百貨店などの手作り市や自身の店で販売している。

祖父の代から同神社の氏子で、3年前から同神社のお守りを作り始めた。今回制作したお守りは、直径6・5㌢の丸形。地域に異変があると、神様が乗って助けにやって来るとされる同神社の神馬(しんめ)をモチーフに、きりっとした目の白馬をデザイン。一つひとつが手作りで、たてがみは約20個のスパンコールとビーズを丁寧に縫い付け、ほほ笑む馬を刺しゅうで表現。力強い一歩を踏み出せる一年になるよう願いを込めた。

同神社には、導きの神といわれ、日本神話に登場する三本足の八咫烏(やたがらす)が祭られていることから、八咫烏をモチーフにしたお守りも制作。運をつかみ、取り入れられるようにと、大きく翼を広げた様子がデザインされている。

豊田さんは「手作りの温かみを感じてもらえたら」と話している。

お守りの馬は3500円、八咫烏は3000円。

問い合わせは同神社(℡073・444・0668)。