同僚に平手打ちなど 和歌山市が職員4人を懲戒処分

和歌山市は23日、同僚を平手打ちした職員を減給とするなど4件、4人の懲戒処分を行った。

市人事課によると、平手打ちの事案では環境部の男性技術主査(52)を平均賃金一日分の2分の1の減給処分。技術主査は9月10日、外出から戻り休憩室に入った際、同僚3人がほぼ同時に席を立ったことを、自分を避けたと勘違いして腹を立て、隣席に戻ってきた1人の右後頭部を平手打ちした。けがはなかった。

この他、市民部の班長級女性(47)、環境部の男性環境作業長(53)、文化スポーツ部の男性事務主査(37)をいずれも戒告の処分とした。

班長級女性は昨年4~8月ごろ、以前の所属部署で班員に対し理不尽な叱責など人格否定につながる発言を行い、他課の職員や事業者に高圧的な態度を取り、職場環境を悪化させた。さらに、昨年11月からことし9月にかけて、職員間の連絡用チャットツールやメールで、市の組織や職員個人を誹謗中傷する内容や過度な要求を幹部職員や人事課、総務課、人事委員会事務局などに送信したという。

男性環境作業長は2020~21年度にかけて、小型家電から回収した銅線の処理で、本来は売却して市の歳入とするところを、業者の求めに応じて渡していた。1回あたり400~1500円相当を3~4回渡したとみられる。業者は特定できておらず、謝礼などを受け取ったことはなかった。

男性事務主査はことし2月、5日間と3時間45分、欠勤した。体調不良を理由に休暇を願い出たが、年次有給休暇は使い切っており、上司が医師の診断書を提出するよう再三促していたが提出せず、病気休暇も取得できなかった。