大きな福を持ち帰って 東の宮恵美須で十日戎

和歌山市吉田の東の宮恵美須神社で9日、商売繁盛や家内安全を祈願する「十日戎(えびす)」が始まり、福を授かろうと多くの参拝者でにぎわった。
十日戎は「えべっさん」と呼ばれ、親しまれる新年行事。9日の「宵戎」から10日の「本戎」、11日の「残戎」まで行われる。
この日は宵戎。平日の昼間にもかかわらず同神社周辺の通りには多くの人が行き交い、露店も多数並んだ。
福笹を5000本、熊手や福ざるなどの縁起物を含む「面」1万6000個に加え、昨年に引き続き、金色の笹飾りも用意した。ことしは笹に付けている鯛や米俵など全てが金色で、よりきらびやかなものもある。
15本の熊手を抱えた社会福祉法人つわぶき会(同市吹屋町)の岩橋正悟理事長は「毎年来ています。昨年は変化が多い年でしたが、ことしは事業所全体のいいところをより伸ばせる年に、悪いところは改善できる年にしたい。初心に返る年かなと思います。利用者の方やご家族、職員が健康で過ごせるように祈願しました」と話した。
中には、七福神や鯛など多数の装飾が付いた大きな縁起物を買い求める参拝者もいた。
同神社で代表役員を務める中野孝司さんは「天気に恵まれ、朝からたくさんの方が見えています。海外では戦争や侵攻など不安定な世の中だが、お参りしていただいて福を持ち帰っていただきたい」と呼びかけている。
また、旅行クーポン7万円分や豪華賞品が当たる福引きや恵美須様の総本宮、美保神社(島根県)から招かれた神職が、刀を手に持ち、悪を払って福を呼び込む「悪斬(あくぎり)の舞」も執り行う。


