古川さんに「安藤百福記念章」 陸上競技の指導で功績

2025年度少年少女陸上競技指導者表彰「安藤百福記念章」に、JAAF(日本陸上競技連盟)公認ジュニアコーチの資格を持ち、イベントの企画・運営などを手がける㈱ディープジャパン(和歌山市神前)の代表取締役、古川義高さん(48)が選ばれた。同章は、子どもたちの陸上競技活動を支援する中で指導者の活躍にスポットを当てたもの。受章を受け、古川さんは「今まで取り組んできたことや陸上に関する普及活動が認められたと思うと非常にうれしい」と笑顔で話している。
日清食品の創始者・故安藤百福が設立した公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団が、「子どもたちの健全な心身の育成には、指導者の熱意が不可欠」として、今後一層の活躍を期待して同章を贈っている。毎年、都道府県から各1人、特にその功績が大きいと認められた指導者を表彰。体育科の教員などが多く受章する中で、古川さんのように一般企業の受章者は珍しいという。
古川さんは京都府出身。元々サッカーをしていたが、小学5年生の時に和歌山に引っ越してから陸上を始め、中学・高校時代も数々の大会で好成績を収めた。大学時代に出場した日本選手権では400㍍リレーで入賞した経歴を持つ。大学卒業後も選手を目指して陸上競技を続けたかったが、トップアスリートにしか受け入れ態勢が整っていない現状を目の当たりにし、現役を引退。指導者として選手たちをサポートする道に進んだ。
県内で20年以上、陸上競技の指導を行い、ロンドン五輪(2012年)で400㍍リレーの日本代表に選出された元陸上選手の九鬼巧さんら、多くの選手を輩出した。現在は、一般財団法人和歌山陸上競技協会普及部が設立した「紀の国アスリートクラブ」で主に小学生を指導している。
古川さんは「指導した児童が陸上競技で好成績を収めることはもちろん、高校野球で甲子園に出場したり、全国高校サッカーでプレーしたりするなど、走ることを大切に他の競技でも活躍してくれることが指導者冥利(みょうり)に尽きます」とほほ笑む。
自身の経験から、地元で陸上を続けたいと希望する選手の受け入れ先をつくろうと、昨年5月に立ち上げた実業団チームには、第1号選手として原華澄選手が入団。今春には地元出身の新しい選手の入団も予定しているという。
古川さんは今後の目標について「陸上を通してまちの発展につながるようなことができればうれしい。例えば商店街で棒高跳びを跳ぶ、走るなどといったイベントなどで陸上をもっと身近に感じてほしい。自分の陸上競技のつながりを生かして地元和歌山をもっと元気にできれば」と力強く話している。

