研究や教育を協働で 和大とアンフィが協定締結

和歌山大学(和歌山市栄谷)とアンフィ合同会社(紀美野町神野市場)は「地域協働教育連携に関する協定」を締結し、1月29日に同大で協定調印式が行われた。
同大は協働活動を通じて学生の自主自立を促進し、地域の活性化に寄与しようと、県内の企業と協定を結んでいる。今回の協定締結により、参画企業は8社となる。これらの地域協働オープンラボ参画企業と同大の学生自主創造支援部門(クリエ)が協働し、企業と学生が交流するプロジェクトを支援。現在、クリエでは24のプロジェクトに約450人の学生が参加している。
アンフィ合同会社は、静岡県で長年、両生類や哺乳類を調査し博物館の立ち上げにも関わった佐々木彰央さんが代表を務め、Ⅹ線CTや3Dスキャナーを用いた博物模型の製作を専門としている。昨年10月には文化庁に登録博物館として定められた「レプリカをつくる博物館」を開館し、運営している。
学生自主創造支援部門長の井嶋博教授によると、同大教育学部は世界に5体しかないニホンオオカミの剥製を保有。貴重なオオカミのレプリカを作りたいと学生から意見が出たため、井嶋部門長は学生と共に同社の博物館に足を運んだ。「古き良き研究室が博物館を持っているみたいな印象。型に縛られない楽しいことを一緒にしたい」と考えたという。
調印式では、本山貢学長と佐々木代表が協定書に署名。同社が持参したコウベモグラ、絶滅したイクチオステガのレプリカを、本山学長や大学関係者は興味深そうに鑑賞していた。
本山学長は「このような協定の締結ができて、本学としても大変喜ばしい。アンフィの皆さまと一緒に研究や教育に取り組めることは重要なので、学芸員さんたちと共に学びを深められれば」と述べた。
佐々木代表は「地方でも十分に自分のやりたいことがやれるという環境づくりをマネジメントできれば。自分たちの今までの経験を生かしながら、学生が作りたいものや思い描いているものをできる限り実現できるように活動したい」と話していた。


