中学の全員給食開始へ 和歌山市に拠点センター開所

和歌山市が今月20日から開始する中学校の全員給食の提供拠点となる「市立中学校給食センター」が同市西浜に完成し、6日に開所式が行われた。同センターは多様な献立を実現する調理設備やアレルギー対応食を調理する専用室を備え、生徒に安心安全の給食を届ける。全員給食の開始に合わせ、市内の公立中学校の給食費は、小学校に続いて無償となる。

同センターは、鉄骨造り(一部RC造り)の地下1階、地上2階建て、敷地面積7971・17平方㍍、延床面積4163・73平方㍍。総工費は約44億1300万円。一日あたり最大8300食の調理能力を持ち、自校調理を行っている伏虎義務教育学校と加太を除く日進、東和、西和、城東、西浜、明和、河北、河西、紀之川、西脇、紀伊、高積、東、楠見、有功、貴志の市立16中を対象とする。
市立中の給食は、家庭から弁当を持参できない生徒に栄養バランスのとれた昼食を提供することを目的に、選択制のデリバリー給食を2012年10月から実施。21年度から全員給食の導入に向けた具体的検討を始め、22年5月に「センター方式」の採用を決定し、24年10月から同センターの工事を進めてきた。
6日の開所式には主催の市、市教育委員会関係者や同センターの施工、運営の関係事業者、近隣の中学生ら約60人が出席。尾花正啓市長、芝本和己市議会議長があいさつし、テープカットで開所を喜び合った。
式典に続き、施設の内覧、給食の試食会を実施。メニューは鶏肉のから揚げ、モヤシのナムル、野菜たっぷりの中華スープ、ごはん、牛乳で、出席者は「いただきます」と声をそろえると、温かい給食を味わいながら談笑した。
尾花市長は「安全でおいしい、栄養価の高い給食を提供できる。センターができた意義は大きい。給食費の無償化で子育て世帯の経済的負担の軽減にもなる。中央卸売市場に隣接する立地を生かし、地産地消や食育の向上にもつなげていけたら」と話した。
式典に出席し、給食を試食した市立西浜中3年の廣畑來夏さん(14)は「みんなで一緒のご飯を食べてワイワイする給食が小学校の時から好きで、中学校最後の年でまたできるのがとてもうれしい。おいしくて、量も余裕で足りました」と笑顔だった。



