避難発令の迅速化へ 和歌山市消防庁舎に大型モニター

新たな機能を説明する職員
新たな機能を説明する職員

和歌山市八番丁の市消防庁舎6階にある災害対策本部室の大型モニターが新しくなり、機能が刷新された。防災DX(デジタルトランスフォーメーション)により情報収集能力が飛躍的に上がり、災害関連の多様な情報を一元化することで、より迅速な被害状況の把握や避難の発令が可能になった。

新たに整備されたモニターは55インチ12台で、高さ約2㍍、横幅約4・8㍍、計約200インチの大画面。画質が格段に上がり、パソコン画面の他、NHKや民放各社の映像、消防局高所カメラのライブ映像、津波監視など防災行政無線監視モニター、さらにドローンの映像が表示できる。

このほど開かれた説明会では、市総合防災課の職員らがリニューアルした設備について紹介。同市小豆島の紀の川河川敷からと、同市加太の県消防学校から飛ばしたドローンからの映像が生配信された。

一つに合体させた画面から最大12分割まで、状況に応じて自由にレイアウトを切り替えられる。県内103カ所の道路監視カメラや39の河川監視カメラのライブ映像に、紀南地域沿岸部の映像も合わせ、火災や津波といった災害状況をつぶさに知ることができるのも大きな利点の一つだ。

これまでは50インチのプロジェクター四つと八つのブラウン管で、インターネット画面やテレビ映像などを映しており、情報の分散が課題だったという。総費用は6132万円。

同課の竹田信一郎課長(56)は「迅速な判断で市民の皆さまの命と暮らしを守るため、さらなる防災体制の充実に尽力したい」と話していた。