さぁ、いよいよ和歌祭 紀州東照宮で鉦おろし

摺鉦と太鼓を打ち鳴らし、和歌祭の始まりを告げるメンバー
摺鉦と太鼓を打ち鳴らし、和歌祭の始まりを告げるメンバー

和歌山市和歌浦西の紀州東照宮で2日、400年を超える歴史を持つ例大祭「和歌祭(わかまつり)」の幕開けとなる「鉦(かね)おろし」が行われた。楼門前には摺鉦(すりがね)と太鼓を担当する保存会のメンバーら約10人が集結。伝統の音色を高らかに打ち鳴らし、和歌浦地域に祭りの訪れを告げた。

和歌祭保存会顧問で次期会長の保井元吾さんは「鉦おろしは祭りの開始を告げる大事な神事。これから準備を始めるという周知であり、自分たちの心の準備をするためのお印になる」と話した。

17日に行われる同祭は元和8年(1622)、紀州藩祖・徳川頼宣が父・家康を祭る同宮の創建を祝って始めたのが起源とされる。最大の見どころは、急峻(きゅうしゅん)な石段を駆け下りる勇壮な「神輿おろし」。本祭では多彩な装束に身を包んだ約40もの演目が、約1000人の大行列となって地域を練り歩き、歴史の息吹を今に伝える豪華な時代絵巻が繰り広げられる。

西川秀大宮司は「私にとって和歌祭りは生まれた時からあるお祭りで、暮らしの中に自然にあるもの。地域の皆さんの努力で続いている。楽しいだけではなく、皆さんの見えない努力が感じられるお祭り」と話している。この摺鉦と太鼓の音を合図に、地域住民らは祭り本番に向けた本格的な準備を開始した。