「ふるさと癒やし歌」の縁 宮本静さんがTAKUさんと共演

和歌山県紀の川市の歌手・宮本静さんとシンガー・ソングライターのTAKU(田中卓二)さん(61)=千葉県=によるコンサートが16日、和歌山市狐島のLURU HALL(ルルホール)で行われた。TAKUさんは2007年から4年間、紀の川市理事・農林商工部長として実務に携わった。和歌山の歴史や文化をテーマにする宮本さんの「ふるさと癒やし歌」の生みの親でもあり、郷土色豊かな楽曲を制作秘話とともに披露した。
TAKUさんは大阪府吹田市出身。高校時代から作詞作曲を手がけ、オリジナル曲は100曲以上。農林水産省から出向し、紀の川市在任中には、同市のピンクリボンキャンペーンソングで、宮本さんのデビュー曲にもなった「紀の川のほとりで」、食育促進の曲「紀の川ぷるぷる娘の歌」などを手がけ、今も多くの市民に親しまれている。
宮本さんのデビュー曲をはじめ、紀三井寺の桜を歌った最新作「一番桜 龍の舞」まで10曲を超える楽曲を提供してきた。
コンサートは、同ホール10周年企画の一つとして開催。TAKUさんが表立って歌唱するのはこの日が初めてで、披露する全曲がTAKUさんの作詞・作曲という特別企画。万葉集や源氏物語などに着想を得て生まれた歌の数々を、県内を旅するように紹介した。
ステージでは、木谷悦也さんのピアノ演奏に乗せて、宮本さんが艶のある伸びやかな歌声を響かせ、TAKUさんがギターの弾き語りを披露した。当時からの友人、紀の川市の元職員で、道の駅青洲の里駅長・神徳政幸さんも来場。同市と姉妹都市の韓国・済州(チェジュ)島の西帰甫(ソギポ)市との交流から生まれた「あんたの済州島(しま)へ」について、当時、西帰甫市から派遣されていた男性との交友や、飲食店で3人で語り合いながら同曲韓国語バージョンが生まれたエピソードを懐かしそうに振り返った。
また、TAKUさんが歌う「紀の川のほとりで」を聴き「大変いい曲を紀の川市に残していただいた」と語り、万葉集に収められた歌を朗詠する一幕もあった。
合間のトークで、宮本さんは「デビュー曲から10曲以上。TAKU先生なくして、今の私はない」と感謝。誕生日が同じであることも紹介し「とても縁を感じる。きょう初めて一緒にライブをさせていただいて、本当に楽しかった」と話した。
コンサート後、TAKUさんは「歌を通じてご縁ができ、第二のふるさとともいえる和歌山でのコンサートに、感謝しかありません。紀の川市での4年間は、人生の中でも大きなプラスになった。これからも和歌山とつながっていければ」と笑顔で話していた。



