紀の川市議20人決まる 高田さん5期連続トップ
和歌山県の紀の川市議20人が5日深夜、決まった。前回の選挙から定数2減となった市議選には、市長選に転戦した森田さんの他、現職3人が立候補せず、現職18、新人3の21人が立候補。高田英亮さん(77)が2907票を獲得し、5期連続のトップ当選を果たした。坂本佳隆さんは、引退した父親から強固な地盤を受け継ぎ、2番目の得票数を得るなど新人3人が当選を決め、2期務めた現職が涙をのんだ。投票率は58・84%(前回54・72%)だった。
貴志川町神戸にある高田さんの事務所には約50人が集まり、午後11時20分すぎ、他陣営を大差で引き離す当選の報が入ると、大きな拍手と歓喜に包まれた。
高田さんはこれまでの選挙でも青少年育成団体などの支持基盤を背景に、圧倒的な強さを誇ってきた。今回は無投票ムードから一変して選挙戦に突入したこともあり、準備期間も短かったというが、出遅れをものともせず、三千の大台に届こうかという得票数。これまでの最多得票だった、16年前に初めて挑んだ市議選での2766票を上回る結果となった。
後援会の森澤茂二会長は「地道な選挙運動に加え、優れた人格の持ち主であることが多くの支持につながった」と話し、次女の佳奈さん、三女の友香子さんから花束を受け取った高田さんは「思う所を十分に周り切れず不安材料もあったが、これほどの票を頂いたことは、支えてくれた皆さんのおかげ」と感謝。5期目に向けて「この票に恥じぬよう、今後も子どもたちの安全安心を守り、誰もが住みよいまちづくりを進めていきたい」と抱負を語った。