新規172人感染 1人死亡、クラスターも
和歌山県は7日、新型コロナウイルスに感染した田辺保健所管内の90代男性が亡くなったと発表し、県内の死者は累計106人となった。新規感染者は172人で、前週の同じ月曜より27人減。クラスター(感染者集団)は新たに2件を認定した。
亡くなった男性は、利用していた介護保険サービスの従事者が感染し、接触者として受けた検査で陽性が判明。基礎疾患もあり、入院して治療を受けていたが、新型コロナが直接の死因となった。
172人の保健所管内別内訳は、和歌山市81人、海南13人、岩出17人、橋本30人、湯浅6人、御坊4人、田辺16人、新宮4人、県外1人。
新たなクラスターは、238例目が湯浅管内の保育所で、園児4人と職員3人が感染。239例目は田辺管内の通所介護事業所で、利用者6人と職員2人の陽性が確認された。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が183・4人で、前日より2・9人減少した。
県内の感染者は累計2万4230人。入院者数は252人、重症者は県基準で25人、国基準で5人、肺炎患者は64人、病床使用率は38・8%。ホテル療養を含む待機者は903人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染は減少傾向にあるものの、「下がり方が緩慢」とし、春休みで県外からの学生の帰省などが増えることから、集団での飲食やカラオケなど感染リスクの高い行動は控えるよう求め、症状があればすぐに医療機関を受診するよう呼び掛けた。