ブラボーな県経済へ 5団体が新春賀礼会
和歌山県内の経済5団体で構成する県経済団体連合会は6日、和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山で「新春賀礼会」を開き、県政財界のトップや国会議員ら約370人が出席。2023年の地域経済発展に向け、結束を強めた。
連合会は県経営者協会(田中俊一会長)、和歌山経済同友会(田谷節朗・山下郁夫両代表幹事)、県商工会連合会(植田英明会長)、県中小企業団体中央会(玉置篤会長)、県商工会議所連合会(竹田純久会長)の5団体で構成されている。
連合会を代表して田中会長が「国内の景気は緩やかに持ち直しているものの、円安や原材料価格高騰による深刻なインフレにより、企業を取り巻く環境は激変している」とし、「今、経済界が求められているのは(サッカー日本代表のような)日本人らしい一体感、粘り強い守り、鋭く諦めない攻め。国や県市との連携、人と人とのつながりを大事にし、県民から『ブラボー』と言ってもらえるような県経済を目指していこう」とあいさつ。
来賓の岸本周平知事は「経済状況や国際情勢がますます厳しくなる中、チーム和歌山として皆さんと一緒に、失敗を恐れず、挑戦していく県をつくっていきたい」と呼び掛けた。
5団体の代表者が鏡開きで華やかに新年を祝った後、尾花正啓和歌山市長が乾杯の音頭を取り、ことしの飛躍を誓った。
同会は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2021年は中止、昨年は人数を制限して実施した。ことしは3年ぶりに人数制限をせず、立飲形式で開かれ、会場ではマスク越しに名刺交換や活発な意見交換などが行われた。
田中会長は「中小企業が価格転嫁できる環境を整えていくことが重要。経済界が一致団結し、明確なビジョンに向け、干支(えと)のウサギのように前進していきたい」と話していた。