未来開く新たな一歩 県内公立高校で卒業式

和歌山県内ほとんどの公立高校で1日、卒業式が行われ、県立桐蔭高校(和歌山市吹上)では普通科270人が慣れ親しんだ学びやを巣立った。

文部科学省は2月に「卒業式はマスクを着用しないのが基本」と通知。同校でも発声時以外のマスク着用は個人の判断としたが、全員が着けた状態で出席した。3年ぶりに保護者の人数制限は行わなかった。

式辞では本年度で定年を迎える笹井晋吾校長が、日本全土の地図を作った江戸時代の偉人・伊能忠敬の功績を紹介した後、「社会に一歩を踏み出す中で、数知れない困難に直面することもあるだろうが、常に自分自身の夢を持ち続け、その実現に向けて努力を重ねてもらいたい」とエールを送った。

答辞では冷水勇之助さんが、コロナ禍で経験した学校生活を振り返り、支えてくれた教職員らに感謝。「新たな一歩を踏み出し未来を切り開いていくことを誓います」と希望を胸に旅立ちの決意を述べた。

 

晴れやかに花道を歩く卒業生ら