共産が国重氏を擁立 衆院和歌山1区補選
共産党は8日、衆院和歌山1区補欠選挙(4月11日告示、23日投開票)に党県常任委員の国重秀明氏(62)を公認候補として擁立すると発表した。県庁で記者会見した国重氏は「岸田政権は大軍拡、国民の暮らし破壊を進めようとしている。そんな政治はやめて、平和憲法を守ってほしいという思いを、ぜひ託してほしい」と話した。
国重氏は大阪市出身、和歌山大学経済学部を卒業後、「しんぶん赤旗」県記者、党県議団事務局長などを歴任し、現職。2004年の参院選和歌山選挙区で国政に初挑戦し、衆参合わせて今回が6回目の出馬となる。
記者会見で国重氏は、いわゆる「敵基地攻撃能力」の保有を認める安全保障3文書の改定、防衛費の大幅増を進める岸田内閣を、「戦争する国づくりに絶対に反対」と批判。また、実質賃金が上がらない状況が続き、事業者などから「暮らしが立ち行かないと悲鳴が上がっている」とし、政治の転換、消費税率5%への減税などを訴えた。
国重氏と共に会見した下角力党県委員長は、他党に推薦を呼び掛ける意向を示したが、具体的な党名は挙げなかった。
1区補選には自民党が元衆院議員の門博文氏(57)、日本維新の会が和歌山市議の林佑美氏(41)、NHK党が党職員の山本貴平氏(48)の公認を決めており、立憲民主党も擁立を検討している。