自筆原稿など展示 有吉記念館開館1周年

和歌山市出身の小説家・有吉佐和子(1931~84)が暮らした東京都杉並区の邸宅を移築、復元した「市立有吉佐和子記念館」(同市伝法橋南ノ丁9)が、6月5日で開館1周年を迎えることから、記念イベントが開かれている。

5月29日~6月6日には、市役所本庁舎1階市民ギャラリーで、同館の1年間の歩みを写真で紹介。

企画展は6月3日から1カ月程度、同館1階で開催。『悪女について』『閉店時間』『女二人のニューギニア』の自筆原稿など、復刊やドラマ化などが相次ぐ有吉作品に関する貴重な品々を見ることができる。

同館では「「これからも有吉佐和子の魅力を再認識、再発見していただけるように取り組んでいきたい」と話している。

入場無料。午前9時~午後5時。水曜休館。問い合わせは同館(℡073・488・9880)。

「悪女について」自筆原稿(和歌山市文化振興課提供)

「悪女について」自筆原稿(和歌山市文化振興課提供)