ダンス必修化 「先生じゃ不安」
和歌山市内のダンス教室に児童生徒の保護者からの問い合わせが急増しているという。 ある教室では、 今月の見学、 体験の申し込みはすでに多数あり、 人気のあるクラスはキャンセル待ちの状態。 また別の教室は、 中学校の学習指導要領が改訂され、 本年度から保健体育の授業でダンスが必修化されると報道されたことで 「意識する保護者が多くなったのでは」 と分析している。
同市本町のダンススクール 「HOMIES」 などを運営する 「Local Hero Co.」 代表の東宣尚さん(25)は、 「ことしはどこも(問い合わせ数が)異常ですね。 興味のある子が増えている」 とダンスブームを実感。 同スクールは昨年4月に比べ、 50人以上会員が増えている。 無料体験期間は予約で埋まっており、 特に女性が色っぽく踊る 「WAACK(ワック)」 クラスは子どもから大人まで人気を集めているという。
また、 市内のあるダンススクールの女性インストラクター(40)は、 「劇的に増えたわけではないですが、 昨年よりは4歳から中学校までの会員が増えてます」。 中学校のダンス必修化がテレビで報道された影響が大きいといい、 ダンスを習わせたい母親が増加したとみている。
新学習指導要領(保健体育)では、ダンスと武道が必修化。 これまで少しずつ移行措置を取り、本年度は全面実施される。 各学校では年間10時間程度の授業を行う予定だ。
しかし、 児童生徒の保護者の中には 「学校の先生に教えてもらうのは不安」 「プロを呼んでほしい」 という声もある。 ダンス教室の需要が高まっているのはそうした理由からなのかもしれない。