災害復旧費など計上 県補正予算案213億円

和歌山県は5日、総額213億2990万円を増額する2023年度一般会計補正予算案を発表した。梅雨前線や台風に伴う災害復旧費、物価高騰対策などを盛り込んでおり、補正後の一般会計は6551億2081万円。12日開会の県議会定例会に提出する。

補正予算案のうち、道路や港湾、砂防などの公共事業への国庫支出金額の決定に伴うものが103億8575万円を占めている。

災害対応は、農林業施設の復旧など5事業で計37億169万円、河川や港湾などの土木施設の復旧4事業で計13億8136万円など。

物価高騰対策では、新分野への参入や事業再構築を行う中小企業などへの補助金に8億円を計上している。

この他、和歌山市で開催予定のファッションイベント「東京ガールズコレクション」の費用の一部負担に2500万円、企業業績の悪化による県税などの還付金増加への対応に7億2000万円、施工不良が判明した八郎山トンネルの補修工法の調査・検討に7700万円を計上している。

9月県議会への提出予定案件は、予算関係を含む議案21件、委任専決処分報告14件など。任期満了に伴う県教育委員の人事案の追加提案も予定している。

会期は12日開会、28日閉会の17日間。19~22日に一般質問、25、26日に常任委員会が予定されている。