ロケット見学場チケット完売 PVも開催

和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」で3月9日に初号機が打ち上げられるのに合わせ、県や周辺自治体による地域協議会が設置する見学場2カ所の入場チケットが、発売3日目の1月31日午後1時までに完売した。

県によると、打ち上げ当日は、ウェブ配信による無料の生中継、和歌山、三重両県内のサービスエリア(SA)や公共施設などサテライト会場でのパブリックビューイング(PV)が予定されている。

見学場は、串本町の田原海水浴場と那智勝浦町の旧浦神小学校で、収容人数は各2500人。1月29日午後1時に発売し、実質2日で売り切れ、注目度の高さがうかがえる。

チケットの購入者は和歌山県と大阪府で約6割、近畿2府4県を含め約8割と近隣が中心だが、遠隔地からの購入も少なくない。岸本周平知事は5日の定例記者会見で「こんなに早いスピードで売れることには驚いている。串本がロケットのメッカになり、ロケット産業の集積地になっていく第一歩と思い、大変うれしい」と話した。

別途、見学ツアーが旅行会社により企画されており、順次発売の予定。チケットのキャンセルがあった場合は、2月下旬に再販売を行う。

PVを行うサテライト会場は、和歌山県内の紀ノ川、印南各SA、吉備湯浅パーキングエリア(PA)、イオンモール和歌山(和歌山市)、海南ノビノス(海南市)、三重県の紀北PA、パーク七里御浜。