県内景況2カ月連続悪化 全国、近畿を下回る

帝国データバンクによる1月の景気動向調査で、企業の景況感を示す景気動向指数(DI)は、全国が4カ月ぶり悪化の44・2(前月比0・7㌽減)、和歌山県内は2カ月連続悪化の41・1(前月比2・2㌽減)となった。

全国のDIは、10業界のうち7業界で悪化。能登半島地震の影響、暖冬による季節商品の不振、自動車メーカーの不正問題などがマイナス要因となった。

業界別の数値を見ると、「製造」が40・4(前月比1・1㌽減)で2カ月連続の悪化、「サービス」が50・2(同0・7㌽減)で4カ月ぶりに悪化、「小売」が40・8(同0・7㌽減)で2カ月ぶりに悪化、「不動産」は48・1(同0・6㌽増)で3カ月ぶりの改善などとなった。

県内DIの全国順位は37位、近畿2府4県では6位。近畿のDI(43・6)、全国のDIをともに下回った。

規模別では、大企業が44・4(前月比0・8㌽減)、中小企業が40・8(同2・3㌽減)、小規模企業が42・2(同3・5㌽減)でいずれも悪化。業界別では、「小売」「卸売」は改善したが、県内の主力業界である「製造」「運輸・倉庫」「建設」が悪化し、全体の景況感を押し下げる結果となった。

先行きの見通しは、3カ月後が44・2(前月45・9)、6カ月後は44・2(同46・8)、1年後は44・0(同45・7)でいずれも前月より悪化となった。

調査は1月18~31日にインターネットで行い、対象2万7308社(県内256社)のうち1万1431社(同86社)が応じ、回答率は41・9%(同33・6%)だった。