5年ぶりに交流深める 障害児者家族の文化祭
第47回「障害児者家族のつながりを広める文化祭」(同祭実行委主催、本紙など後援)が25日、和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれ、大勢の家族連れらが模擬店やステージ発表を楽しみ、交流を深めた。
同文化祭は「障害者の住みやすい社会は、どの人にも優しい町である」との思いで地域づくりを目指し、特別支援学校や共同作業所、ボランティア団体などが協力して企画・運営。コロナ禍を経て2019年以来、5年ぶりの開催となった。
ことしのテーマは「復活! みんなのつながり文化祭」。ステージでは、支援学校や各団体のメンバー歌や踊りなどを発表した。
このうち、子どもたちや家族でつくるダンスサークル「ひま和り」は、鳴子を手に元気いっぱいによさこい踊りなどを披露。来場者も一緒に手拍子をしたり、軽快な音楽に合わせて踊ったりして楽しんだ。地元アイドルグループ「Fun×Fam」のステージもあり、盛り上がった。
会場には、支援学校の生徒たちによる絵画作品などを展示。パラスポーツ「ボッチャ」や点字の体験コーナーも設けられた。
同祭実行委員会事務局の山本功さん(56)は「コロナ禍ではオンラインのシステムを利用できない親世代も多かったので、顔を合わせ、つながりを感じられる文化祭が開けてうれしい。誰もが生きやすい社会へ、理解を広げられれば」と話していた。