ノルウェージャン・ジュエル 和歌山初寄港
大型クルーズ客船「ノルウェージャン・ジュエル」が2日、和歌山市の和歌山港西浜第3・5岸壁に初入港した。航路変更に伴う急きょの寄港だったが、ボランティアによる英語での観光案内、岸壁での物産販売、和歌山児童合唱団による歌声などのおもてなしで、多国籍の乗客に和歌山の魅力をPRした。
ノルウェージャン・ジュエルは全長294・13㍍、9万3502㌧で、乗客定員は2376人、乗組員数は1069人、船籍はバハマ。トランプ前米大統領のメラニア夫人が命名したことでも知られる。今回は東京を発着地に名古屋、韓国・釜山、長崎、神戸などを巡るクルーズの一環で、高知への寄港予定が和歌山に変更となった。
市観光課に寄港の連絡が入ったのは2日前。限られた時間の中、物産販売やキッチンカーなどの出店の声をかけ、4店が岸壁で乗客に売り声を上げた。和歌山城での語り部ガイドなども準備した。
午前6時ごろの入港、午後1時ごろの出港時には、和歌山児童合唱団が「ふるさと」「花は咲く」「レット・イット・ゴー」などを歌い、美しい音楽の贈り物に、デッキの乗客から拍手と歓声が起こった。