野生動物に餌あげないで 秋葉山公園で啓発
和歌山市秋葉町の秋葉山公園で、野生の鳥などの生き物への餌やり行為が繰り返され「餌を目当てに来たトンビやカラスなどが子どもたちを襲う可能性もあり、危険では」と市民から不安の声が上がっている。
市民から餌やり行為の通報を受け、同市公園緑地課では「野鳥にエサを与えないでください」との貼り紙を、利用者の目につきやすい公衆トイレ正面とベンチ前の2カ所に掲示し、周知を図っている。
同公園は、総面積約11万3000平方㍍の緑に囲まれた都市公園。公園内には、滑り台や遊具、散策路も整備され、頂上からは海と山の景色を楽しむことができる。園内にはリスや野鳥などの生き物が多く生息。自然を満喫できる公園として多くの人が訪れている。
野生生物への餌付けは、体に合わない餌を食べることによる動物の健康被害や、生態系のバランスを乱すことにもつながりかねない。
同課では「野生動物に餌をあげることは、動物のためにも、公園利用者のためにも望ましくない。監視を続けることはできないが、啓発活動は行っていく」とし、「かわいいから何かあげたくなる気持ちになるかもしれないが、野生動物はそっと見守るだけにしてほしい。公園はみんなのもの。ルールやマナーを守って使ってもらえれば」と呼びかけている。