動物園を末永く アートで応援フェス盛況

和歌山市の和歌山城公園動物園を応援する市民参加型アートイベント「第2回わかやまお城の動物園応援フェス@西の丸広場」が25日、和歌山城の西の丸広場で開かれ、1000人以上が来場。ワークショップやステージ、グルメなどさまざまな催しを楽しんだ。

同市島崎町のじゃんじゃん横丁内にあるカフェ、モコモコミュージアムのオーナーで、アーティストでもあるmoco moco(モコモコ)さんが、100年以上の歴史を持つ同動物園が、これからも継続していけるようにと、動物園の収益になる市民参加型のイベントを企画。

昨年、第1回を開催し、収益の一部3万7588円を同市に寄付した。

会場には、子どもらが特大キャンバスに動物の絵を描く「みんなで大きな絵を描こう」のコーナーや、水てっぽうを使って動物を救出するシューティングゲーム、旗作り、お菓子釣りなど、動物にちなんだゲームを用意した。

子どもらは、縦90㌢、横2㍍の特大布キャンバスにピンクや緑、青のさまざまな色の絵の具を使い、パンダやペンギンなど好きな動物の絵を懸命に描いた。

同コーナーを担当した、和歌山市出身のアーティストcocoさんは「思いっ切り大胆に描く子や丁寧に描く子など、色の選びもみんな違って面白かった。完成を楽しみにしてほしい」と笑顔。出来上がった絵は動物園に展示される。

動物の旗を作るワークショップでは、子どもたちが動物の絵に、スポイトを使って色を重ね自分だけのオリジナルフラッグを完成させた。

参加した兼子汐ちゃん(5)は「ウサギさんが好き。ピンク色に塗ってかわいくできた」とにっこり。父親の太輔さん(39)は「動物園には先月も親子遠足で来た。祖父にも連れてきてもらった思い出がたくさんある場所。イベントを通じて助けになれば。動物園が代々続いてほしい」と話した。

他にも、動物園の飼育員による「どうぶつクイズラリー」や、ステージでのダンスやバンド演奏、キッチンカーも多数集合しにぎわった。

モコモコさんは「天候にも恵まれ多くの人が来場して良かった。支援してくださった方々に感謝したい。続けていき動物園を応援していけたら」と話した。

特大布キャンバスに動物の絵を描く

特大布キャンバスに動物の絵を描く