玉林園が工場増設 生産能力の拡大図る

「グリーンソフト」や「てんかけラーメン」などの製造、販売を手掛ける㈱玉林園(和歌山市出島、林和宏代表取締役)が本社付近に第三工場を増設する。県、市との立地協定調印式が17日、市役所で行われた。

同社は自社販売の他、大手外食チェーン店やテーマパーク向けのアイスクリームなどの受託製造などで販路を広げており、グリーンソフトの製造や受託製造の増加が見込まれることから、生産能力の拡大、効率化を図るため、今回の工場増設を決定した。

第三工場は敷地面積2534平方㍍、延べ床面積2861平方㍍。建物と機械設備などに約6億4000万円を投資する。2026年3月の操業開始を目指し、3年間で正社員10人の新規地元雇用を予定している。

調印式には同社の林代表取締役と林孝洋常務取締役、尾花正啓市長、大川伸也県商工労働部長らが出席し、協定書に署名した。

尾花市長は「和歌山市を代表する食品企業として大きく成長されており、大変うれしい。地域経済への効果も大きい」と期待を寄せ、林代表取締役は、食品製造業界では売り上げに占める大手の割合が大きいことを紹介し、「中小事業者が工場増設に挑戦できるのは最後のチャンスかもしれない。新工場では今までにない商品を作っていきたい」と話した。

協定書を手に(左から)大川部長、林代表取締役、尾花市長