智弁が5回12得点圧勝 海南は逆転許す

2回表、弓中の三ゴロの間に1点を先制する(海南)
2回表、弓中の三ゴロの間に1点を先制する(海南)

第106回全国高校野球選手権和歌山大会は25日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で準々決勝2試合があった。第1試合では海南が田辺に1―4で敗れた。第2試合では智弁が日高に12―0で5回コールド勝ちを収めた。これにより4強が出そろった。準決勝は27日にあり、午前9時から田辺と智弁、11時半から和歌山東と近大新宮の対戦が予定されている。

第14日
【第1試合・準々決勝】

海南 0100000001
田辺 00020200x4


〔海〕前、小坂、宮本、上、前―木下〔田〕山本陣―前田▽二塁打=田中(田)

序盤、海南が主導権を握る。2回表、井本と前の左前打で1死一、三塁として弓中の三ゴロの間に1点を先制。投げては3回まで、エースの前が走者を背負いながらも失点を防いだ。

中盤、海南は田辺に反撃される。4回、前は2本の適時打で2失点。5、6回を小坂、宮本、上で継投したが、押し出しの四死球でさらに2点を与えた。

7、8回には前が再び登板し無失点と好投したが、中盤以降、海南打線が沈黙した。

前風旗主将、木下陽選手ともに「やり切った」と声を張った。


4回表、松嶋の適時内野安打で6点目を挙げる(智弁)
4回表、松嶋の適時内野安打で6点目を挙げる(智弁)

【第2試合・準々決勝】

智弁 2213412
日高 000000
(5回コールド)


〔智〕松倉、中西、金田―上田〔日〕松山、山来、松山―木村▽三塁打=竹村(日)

智弁は初回、1死二、三塁の好機で花田の右犠飛と、敵失で2点を先制する。2、3回にも計3点を追加し迎えた4回には、松嶋と上田の適時打などで3得点。5回にも高桑、松嶋、上田の適時打で4得点を挙げ、5回を毎回安打、毎回得点と猛攻した。

投げては、松倉、中西、金田の継投で日高打線を寄せ付けず、智弁が投打で圧倒し、4強入りを決めた。

智弁の辻旭陽主将は「勝ててうれしいが日本一を目指しているので、目の前の相手を全力でつぶしていく」と意気込んだ。