南田井ノ瀬橋が完成 20日午後4時供用開始
和歌山市の小豆島から出島を結ぶ紀の川に架かり、県が整備を進めてきた南田井ノ瀬橋(紀伊停車場田井ノ瀬線)の新橋が完成し、20日午後4時に供用を開始する。交通の安全性向上や渋滞緩和などが期待される。
県によると、旧橋の老朽化に加え、幅が狭く、安全な交通には拡幅が必要だったことなどから、2016年度に架け替えを事業化し、新橋は約63億円をかけて完成した。
今回の供用区間は500㍍(うち橋梁部分387・5㍍)で、幅3㍍の車道2車線と両側に幅各3㍍の歩道を設置。車道4・5㍍、歩道1・5㍍の幅だった旧橋に比べ、安全で快適な車両の交通、歩行者や自転車の利便性向上が実現する。
新橋の完成により、紀の川北部の県道粉河加太線と同南部の県道和歌山打田線を南北につなぐ約1・9㌔区間の2車線整備も完了。紀の川を挟む南北地域の移動が便利になり、下流側の紀州大橋などの渋滞緩和の効果も期待されている。
旧橋は本年度から撤去工事を始め、2029年度ごろに完了する見込み。