人材ニーズ支援で協定 和商議所と産業雇用安定セ
和歌山商工会議所(竹田純久会頭)と公益財団法人産業雇用安定センターは1日、地域の企業の人材ニーズに対する支援を推進し、労働力需給の安定や地域経済の発展に資することを目的とする連携協定を締結した。
同センターは「失業なき労働移動」を目指す人材マッチングの公的機関。雇用調整を行う企業からの依頼を受け、離職する従業員の再就職をサポートしている他、働く意欲がある高齢者の再就職をマッチングするための「キャリア人材バンク」の運営などのサービスを無料で行っている。
今回の協定に基づき、同会議所は会員企業の人材ニーズの情報を同センターに提供し、同センターはニーズに対応した支援サービスを提供する。また、同会議所職員の会員企業訪問に同センター職員が同行するなどし、多様化するニーズを素早く把握し、よりきめ細やかな企業支援を目指す。
協定の締結式は和歌山市西汀丁の同会議所で行われ、同会議所の田中一壽専務理事と同センター和歌山事務所の大塚英治所長が協定書に調印した。
田中専務理事は「企業は人材不足の対応にいろいろと手を尽くしている。元気でスキルのある高齢者を雇用したい企業も多い。産業雇用安定センターのマッチングの力は非常にありがたく、会員企業にもっと活用してもらいたい」、大塚所長は「再就職の支援をはじめ多くのサービスを提供しているが、認知度が低い課題がある。協定によって支援を必要とする企業にセンターのことを知ってもらい、幅広いサービスを利用してもらえればありがたい」と話している。