子どもの健やかな成長を 粉河寺で祈願祭

和歌山県紀の川市粉河地区に春を呼ぶ伝統行事「紀の川流し雛」の祈願祭が3日、同市の粉河寺で行われた。
雨天のため、約300人の大行列によるまちの練り歩きと中津川でのひな流しは中止となり、祈願祭のみ執り行われた。
同市文化協会、同会粉河支部が主催。粉河文化史友会が1982年に行事を復活させ、41回目。
祈願祭では植野隆支部長が同行事の由来について紹介し「子どもたちの健やかな成長と市民の安全で安心な暮らしを祈願したい」とあいさつ。
粉河寺の逸木盛俊管長らが読経し、ことしの「お姫さま」役を務める地元粉河の会社員、小畑飛鳥さん(23)が「お付き」役の2人と共に華麗な衣装で参列し焼香。その姿に参拝客は「きれい」と感嘆の声を上げて見とれていた。
お姫様役は小さい頃からの憧れだったという小畑さんは「雨で残念だったけど、きれいな衣装を着ることができてうれしい。これからもいろいろな行事に参加し、粉河を盛り上げたい」と話していた。