みんなでつくる一つの空 アートのわ展

障害の有無にかかわらずアートで一つになろうと、和歌山市小松原通の県民文化会館1階展示室で17日まで、「第18回アートのわ展」が開かれている。
市内の絵画教室「アトリエ ぽち」「Doi絵画教室」、作業所の人々や支援学校の児童・生徒らが通う有田川町の「楽しい書道教室」が合同で開催。3教室に通う約250人が1年間に取り組んだ絵画や書、立体作品など1000点以上が並ぶ。コンクールの受賞作品や講師の作品もある。
ことしのテーマは「そら・空・sora」。小展示室には、壁に沿って二つの絵画教室の生徒らが描いた朝から夜までの空、星空、空の下にある生徒それぞれの生活風景などの絵が並ぶ。中には、雪が降る和歌山城を描いた52枚の共同作のモザイク画もある。絵で囲まれた中央に、同書道教室の生徒らが力強く書いた大作、金子みすゞの詩「青い空」が組み合わされて、部屋全体が一つの作品を作り上げている。
同展の事務局で「アトリエ ぽち」を主宰する岩崎奈美さん(48)は、「広い年齢層でさまざまな人が取り組みました。空の展示では、言葉と絵が互いに照らし合っていて感動があります。毎日見る空を改めて感じるきっかけになれば」と話した。
午前10時から午後5時(最終日は3時)まで。