秋の収穫が楽しみ 巽地区でサツマイモの苗植え

土を掘って苗を植える参加者
土を掘って苗を植える参加者

地域課題の解決に取り組む和歌山県海南市巽地区のグループ「巽ささえあい」(南幸雄代表)の農園「巽ささえあいファーム」で7日、サツマイモの苗植えが実施された。

同グループは自治会や老人会、民生委員などのメンバーで構成され、誰もが集って日常的なつながりをつくり、いつまでも健康で暮らせるよう各地域の課題を話し合い解決へ導こうと活動している。

巽地区は、移り住んできた子育て世帯と古くから同地区で暮らす世帯があるまち。多世代の交流ができればと考え、このほど農園で野菜を育てることになった。先月は、広さ約100坪の農園に畝(うね)を作り、カボチャの苗を植えた。

今回、同グループのメンバーをはじめ、こども食堂の「たつみ食堂」やグループホーム日向、介護施設セントケアかいなんから、約25人が参加。くわやスコップを手に「和歌山金時」と「紅はるか」の苗200本を植えた。

底が舟形になるよう7、8㌢の深さまで土を掘り、葉を上に寝かすように植えていった。参加者は「芋ご飯が食べたいな。やっぱり焼き芋かな。みそ汁も忘れてはいけない」などと会話しながら作業を進め、村木凛さん(5)は「私はスイートポテトがいいな」と笑顔で話した。

南代表(76)は「大勢でワイワイやるのがささえあいのモットー。子どもも大人もたくさん参加してくれて良かった。収穫祭が楽しみ」と話した。

家族で参加した野長瀬祥兼さん(46)は「皆が和気あいあいと集まる場で子どもも楽しそうだった。知識も教えてくれ、地域の人と顔を合わせるこういう機会がありがたい」と話した。秋にサツマイモの収穫を予定している。