楽しく同じゴール目指す SDGsセミナー

アイセン、島精機製作所、南海合繊の皆さん
アイセン、島精機製作所、南海合繊の皆さん

コピー機など精密機器の製造、販売を行うリコージャパン㈱和歌山支社は17日、SDGsやESGのセミナーと、企業課題に関する展示会を和歌山市の和歌山城ホールで開き、約200人が来場した。

同社は20年以上前から環境経営を掲げ、SDGsを経営の中心に据えて取り組んでおり、県内企業に身近な事例を聞いてもらい、SDGsに取り組む仲間を増やそうと実施。

2部構成で「事業とSDGsの同軸化」をテーマに、1部では同社の星隆公支社長とSDGsキーパーソン野上侑輝さんが、脱炭素経営や働き方改革のWell-being(ウェルビーイング)について話し、2部のパネルディスカッションでは、㈱島精機製作所(同市)、㈱アイセン(海南市)、南海合繊㈱(和歌山市)が自社で取り組む事例を紹介した。

2部に出席の3社は昨年、顧客同士がSDGsについて学び交流するリコージャパン主催のSDGs研究会に参加し、自社でもできる取り組みを考え、実践してきた。

これまで廃棄していた布など、裁断後の端材などを活用したワークショップ開催や、クルミ殻を利用したバイオマス素材での商品作り、電力使用量を抑えるためのデマンドコントローラー導入などについて話した。 

島精機製作所の生産技術部の南利幸次長は「楽しみながら、各企業ができることをして同じゴールを目指したい」と言い、アイセンのイノベーション推進室室長兼広報の中西茂樹さんは「横のつながりもできる。他社とも何か一緒にできたら」と話した。

また、星支社長は世界で重要視され、環境や社会に配慮した事業を行う「ESG(E=環境、S=社会、G=企業統治)」や社員活性化が会社全体の活性化につながる「ウェルビーイング」などについて話した。