地元就職に興味持って 経営者協が慶風高で講座

和歌山県経営者協会は1日、和歌山市秋月の慶風高校(田原サヨ子理事長)和歌山支援センターで本年度の企業講座を開講した。開講式と第1回の講座が開かれ、同校の1~3年生の18人と保護者らが参加し、地元企業の生の声に聞き入っていた。
生徒に働くことの知識を深めてもらいたいと、2022年に紀美野町の私立通信制高校である同校から相談を受け、同校と地元企業の協力の下、同会が実施してきた。地元企業をPRし、地域の若手労働者不足を解消したいという思いもある。講座は12月までに10回実施し、主に和歌山市に本社を置く製造、IT関連、金融、運輸・交通サービス、会計事務所などの幹部らが講義をする。
開講式で同会専務理事の児玉征也事務局長が「働く意味や社会での会社の役割を生の声で知ってもらう機会です。地元の企業の良さを知っていただきたい」とあいさつした。
第1回は同市で機械機器製造をするノーリツプレシジョン㈱の吉川祐亮総務課長が講師を務めた。最初にアイスブレイクの時間が設けられ、体操や早口言葉などに挑戦した生徒らから笑いが起こっていた。その後、製造業とは何か、営業職や技術職などの職種、社会人の心構え、ビジネスマナーなどが詳しく紹介された。
吉川総務課長は「若い皆さんに和歌山で働いてほしいし、地元企業の魅力を保護者の方にも知っていただく機会になれば」と話していた。