全日制が過去最少 26年度県立高校募集定員

和歌山県教育委員会は4日、2026年度の県立高校募集定員を発表した。少子化による中学生の減少などを考慮し、全日制(28校4分校)は前年度より2学級110人減の157学級6200人とした一方、定時制(7校)は昼間課程のニーズの高まりを受けて2学級75人増の16学級570人とした。

県教委県立学校教育課によると、来春卒業見込みの県内公立中学校の3年生は前年より約100人減少する見込み。全日制の定員は2年連続の減少で、現行の入試制度となった09年度以降で最少だが、「和歌山の子どもは和歌山で育てる」との方針から、定員は緩やかな設定を継続している。

全日制で学級数を減らすのは、耐久・普通科、神島・経営科学科の各1学級。また、紀北農芸と有田中央の各3学級は定員を1学級40人から35人に変更し、学級定員の削減は、前年度から実施している和歌山東、南部を合わせて計4校となった。

県立中学校からの進学者を受け入れる向陽・環境科学科、桐蔭・普通科、田辺・自然科学科の各2学級、橋本・探究科、日高・総合科学科の各1学級の募集は行わない。

定時制で学級数を増やすのは、きのくに青雲・普通科、新宮(新翔校舎)・普通科のいずれも昼間課程の各1学級。きのくに青雲は前年度、昼間課程2学級の定員いっぱいの受験者があり、ニーズが高いことから1学級増を決めた。新宮(新翔校舎)の昼間課程は新設となる。

通信制は、新宮・普通科を新設。これまで新宮地域の受け皿になってきた南紀の新宮教室から段階的に移行する。

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