「ベースボール5」楽しむ 新スポーツ体験会

ボールを打とうと構える子ども
ボールを打とうと構える子ども

和歌山初開催の新しいスポーツ「ベースボール5」が体験できるイベント「はじめてのベースボール5教室」が、海南市大野中の総合体育館であり、小学生や保護者らはボールを投げたり走ったりして汗を流した。

掃除や防災、ペット用品を中心とした、生活サポート用品の商品開発から製造、販売までを一貫して提供する㈱サンコー(角谷太基代表取締役)が主催。

スポーツを通じ地域とつながることを目的に企画され、同社がことしからスポンサーを務めるベースボール5の日本初のチーム「5STARs」と同チーム代表で日本代表の六角彩子選手らが来場。同社の商品、吸着マットを六角選手が練習で使用していたことがきっかけでスポンサーとなることに至った。

ベースボール5は、野球を原型とした新スポーツ。2026年ユースオリンピックの正式種目にも採用され、男女混合でテニスボールほどの大きさのゴムボールがあれば、どこでもできるのが魅力。道具不要で親子で気軽に楽しめる。

イベントでは、投げるや打つなど基本動作を練習した後、ミニゲームを実践。小学校低学年と高学年の4人が2人ずつに分かれ対戦した。攻撃は手でボールを打って走り、守備はボールを手で受け取り一塁に投げるというシンプルなルール。

打者は、一塁の守備がボールを受け取るまで止まらずベースを間の走り続け、得点を加算していく。何周も走り続けたり、速球をナイスキャッチしたりと、懸命にプレーした。アウトになり悔し涙を流す子もおり、子どもたちは力を出し切っていた。

大野稜翔さん(12)は「2周走り続けた。しんどさよりも楽しさが勝つ。打つより守るのが楽しくてまたやりたい」と笑顔。父親の拓人さん(45)は「ボール一つで親子一緒に手軽にできる。運動不足だったのでいい運動になった」と話した。

六角選手は「関西でベースボール5はなじみがないので、まずは和歌山から知ってもらい、広めていきたい」と話した。