災害テント等寄贈 JAわかやま地域本部が和歌山市に

和歌山県農業協同組合わかやま地域本部(半田悦雄地域本部長)は22日、防災テントなどの災害対応資機材を和歌山市に寄贈し、市役所で受け入れ式が行われた。
同地域本部は、県内8農協(JA)の合併に伴い、和歌山市地域の旧JAわかやまから現在の組織へと移行。旧JAわかやま時代から、地域貢献活動として市に対し、防災や福祉などに役立つ物品の寄贈を続けてきた。
今回の寄贈品は、防災テント70基、スポットエアコン5台、ポータブル電源とソーラーパネルのセット10組。いずれも市内の指定避難所に配備される。
受け入れ式では、半田地域本部長が尾花正啓市長に目録を手渡し、尾花市長は感謝状を贈った。式に使用したモニターの電力は、寄贈されたポータブル電源から給電した。
尾花市長は「災害対応資機材はまだ数が足りておらず、今後も充実しないといけない。寄贈は市民の安心安全に大変貢献していただいている」と感謝。昨年度の寄贈品であるドローンが、7月に発生したカムチャツカ半島沖地震に伴う津波警報の発令の際、スピーカー機能を生かして沿岸からの避難誘導に活用されたことも紹介した。
半田地域本部長は「(災害対応機材は)使わないで済む方がいいが、役立てていただけて良かった。今後も共に歩んでいく和歌山市地域に貢献するため、寄贈を続けていきたい」と話した。


