「良い年迎えられそう」 中田の棚田でしめ縄作り

飾りを付ける親子
飾りを付ける親子


和歌山県紀美野町の中田の棚田の自然栽培で育てたもち米の稲わらを使ったしめ縄飾りのワークショップが21日に開かれ、参加者は思い思いのしめ縄を完成させた。

ことし同棚田で収穫した「かぐらもち」の稲わらをより編み、棚田に生えるユズやカラスウリ、ナンテンなどの植物を飾った。

木槌でたたき、稲わらの「はかま」と呼ばれる部分を取り除いた2束のわらを、両方の手のひらで挟み、手のひらを前後に滑らせながらより、ねじり編んでいく練習から始め、参加者は手の動かし方などに苦戦しながらも体で覚えていった。

しめ縄は、太めの束を三つに分け、そのうちの二つを同様に手を滑らせねじり編み、編んだものにもう一つをねじりながら沿わせていった。参加者は「けっこう重労働。汗かいた」などと額の汗を拭い、作業を進め完成させた。できたしめ縄を輪にして、持参したセンリョウやナンキンハゼなどの飾り付けを楽しんだ。

和歌山市から参加した50代の女性は「ゆくゆくは、わらじを編んでみたいと思って参加しました。より方を聞いてもよるのが難しかったけれど、何度も挑戦して体で覚えてできました。良い年が迎えられそう」と笑顔だった。