地元産小麦のパン「おいしい」 山口小の給食に

「おいしい」と笑顔の児童
「おいしい」と笑顔の児童

和歌山市里の市立山口小学校(上野佳彦校長)でこのほど、給食として地元産の小麦粉で作られたパンが出された。児童たちは丸い形のパンを真っ先に頬張り、「おかわり!」と元気よく手を挙げた。

この取り組みは、山口地区で活動するまちづくり協議会の森本成悟会長の「和歌山の学校で和歌山産の小麦粉を使ったパンを出したい」という思いから始まった。地区にある、稲刈りを終えた田んぼに種まきをして収穫した小麦で作ったパンを同小学校と山口幼稚園、山口こども園、こじか園に提供。パンは社会福祉法人一麦会はぐるま共同作業所で製造された。

同小学校には211個が提供され、児童たちは地元産の小麦粉で作られたパンを味わった。

2年1組の女の子(7)は「いつものパンより小麦の味が強くておいしかった」、別の女の子(8)は「ハンバーグと一緒に食べるととってもおいしかったです」と満面の笑み。

同会の森本会長は「地元産のパンをおいしく食べてもらえてうれしい。今は地区内だけだが、ゆくゆくは市内全体に広められれば」と話していた。