慶風高eスポ部が準V 県主催の全国交流大会

ガッツポーズをするeスポーツ部の皆さん(左から諏訪さん、嵜山部長、池田さん)
ガッツポーズをするeスポーツ部の皆さん(左から諏訪さん、嵜山部長、池田さん)

和歌山市秋月の慶風高校(田原サヨ子理事長)和歌山サポート校のeスポーツクラブは、6日にオンラインで行われた県主催の全国大会「Ascent Play(アセントプレイ)―全国高校eスポーツ交流戦―」で準優勝した。

同大会は全国の高校生・高等専門学校生を対象としたeスポーツのイベントで、同校の他、県立粉河高校、茨城県立IT未来高校、洛陽総合高校(京都)の4チームが3人一組で「ストリートファイター6」部門に出場した。同ゲームは㈱カプコンが開発・販売する1対1の対戦型格闘ゲームのシリーズ最新作。競技性が高く、多くのeスポーツイベントで採用されている。自分に合ったキャラクターの使用、技のコンボを覚えることが勝利の鍵となる。

慶風高校では県内でいち早くeスポーツを部活動に取り入れ、2022年4月の創部以来、高校生対象のeスポーツ大会に積極的に出場。顧問でプロゲーマーの村澤正隆さんの指導を受けながら、日々実力を磨いている。24年の公式戦「和歌山城下町eスポーツ大会~eスタジアムなんば本店・泉佐野合同交流戦~」で優勝。e―sports大会(STAGE:0)、全国高校eスポーツ選手権に毎年出場している。

大会は総当たり形式で実施。3人が1回ずつ戦い、3回のうち3回または2回勝つと勝利となる。

嵜山昊大朗部長(17)は素早い動きと空中攻撃を得意とする「VEGA」、部員の諏訪光夢さん(19)は豊富な遠距離攻撃技を持つ「JP」、池田準生さん(15)は相手の立ち回りを制限するような戦いが得意な「JURI」を選び対戦。それぞれが戦略を立て、相手チームの動きを見て攻撃と防御を効果的に使い分けてダメージを与えた。

試合の流れを意識して一戦一戦確実に勝利を積み上げ、決勝戦では洛陽総合高校との戦いに挑んだ。決勝戦では普段の練習で行っていることを間違えないよう落ち着いて戦ったが、チーム全体のレベルが上の相手に一歩及ばず、惜しくも敗れた。

嵜山部長は「優勝したかったが、みんなで楽しみながら頑張れたので結果には満足。eスポーツは不登校になった時も友達と関われたので、そんな人たちにとって『救いの手』。今後も上を目指して頑張りたい」と話した。

諏訪さんは「優勝できず残念だったけど、決勝戦まで残れてうれしかった。これからも1勝でも多く勝てるように練習を頑張る」、池田さんは「ストリートファイターは最近始めたばかりなので、初めての大会で1勝できて良かった」と笑顔だった。

村澤顧問は「嵜山部長含め、部員みんなが頑張ってくれた結果。大変喜ばしい」と部員をたたえた。