特定都市河川に指定 紀の川水系貴志川など

2017年10月の豪雨で浸水した貴志川流域(紀の川市)
2017年10月の豪雨で浸水した貴志川流域(紀の川市)

国土交通省は3月31日、和歌山県内の紀の川水系貴志川など計14河川を「特定都市河川」に指定した。特定都市河川浸水被害対策法に基づくもので、気候変動で激甚化する水害に備え、河川管理者や流域自治体が協働して対策を講じる「流域治水」の本格化を目的としている。

今回の指定対象は、和歌山・海南・紀の川・岩出の4市と紀美野・かつらぎ・九度山・高野・有田川の5町を流れる貴志川と真国川などの支川を合わせた14河川。流域面積は313・2平方㌔㍍。流域では台風などに伴う浸水被害が度々発生しており、近年では2017年10月と23年6月にいずれも200戸以上が被害を受け、対策が急がれている。

指定により今後、河川管理者や流域自治体の長らで構成する「流域水害対策協議会」を組織し、河道掘削や堤防整備といったハード対策、ため池の事前放流や水害リスクを踏まえた土地利用の規制などのソフト対策を組み合わせた取り組みを検討していく。

また、指定を受けて同日から、流域内での開発の規制を開始。1000平方㍍以上の宅地造成などの「雨水浸透阻害行為」を行う場合、河川への雨水流出増加を抑制する対策が義務付けられた。

国交省和歌山河川国道事務所は、今回の指定を「流域治水の本格的な実践」と位置付けており、水害リスクを踏まえたまちづくり、住まいづくりなどの浸水被害対策を流域一体で計画的に進めていくとしている。