初の防災ビデオ完成 和歌山県警

 東南海・南海地震などの大規模地震に備え、 県警は防災ビデオ 「より高く! より早く!! ~津波からの避難~」 を完成させた。 県警が防災ビデオを作るのは初めて。 4月下旬から制作を進めていた。 警備課は 「今後、 各地域で活用してもらい、 防災意識を高めてもらいたい」 と話している。

 大地震が発生し、 女性高齢者と住民が小学校に避難するまでを描いたもの。 実写と津波シミュレーションの映像を織り交ぜ、 現実味のある映像に仕上げた。 途中には 「避難時には狭い道は避ける」 「逆流の可能性がある川沿いも危険」 「避難は徒歩が原則」 などの説明文を入れた。

 撮影は和歌山市今福地区で行った。 主役の高齢者の女性役は俳優の辻久代さん (80)。

 その他、 県警職員2人と地区住民約20人がエキストラ出演。 せりふがあるエキストラもあり、 津波発生時の緊迫した人々の様子を見事に演じ切った。

 また木本地区の避難訓練の様子も組み込まれ、 大人数が逃げるイメージもつかむことができる。 岩手県警が東日本大震災の際にヘリから撮影した津波映像も加えた。

 DVDは300枚製作。 今後、 自治会などに配布する他、各団体から貸し出しの申し込みを受け付ける。

 詳しい問い合わせは同課(℡0734230110)まで。