吹上小6年生が卒業ソング作成

 最高の仲間たちとの思い出と感謝の気持ちを歌に。19日に卒業式が行われる和歌山市立吹上小学校の6年生60人が、オリジナル卒業ソング『思い出の扉』を作成した。自分たちだけの特別な歌を胸に、旅立ちの日を迎える。

 吹上史上最高の6年生を目指し、児童は小学校生活最後の1年でかなえたい夢を掲げ、実行する「ドリームプロジェクト」に取り組んできた。オリジナル卒業ソングプロジェクトもその一つ。

 1学期の終わりごろ、歌詞に入れたい言葉を6年生全員から募集。一番多かった言葉は「ありがとう」。「仲間」や「絆」などの言葉が続いた。音楽担当の髙岡佐知教諭が集まった言葉で歌詞を構成し、作曲した。

 昨年末に完成した卒業ソングは、「雨の修学旅行」「雪景色の加太合宿」など本年度の6年生だけの思い出や経験が歌詞に盛り込まれ、「ありがとう友よ ささえてくれた先生と家族にありがとう」と感謝の気持ちが歌われている。

 6年生からは「めっちゃいい。特別な歌」「自分たちだけの歌が本当にできるなんてうれしい」「どやっ、ていう達成感がある」など喜びの声が上がった。

 今月12日、在校生とのお別れ集会で『思い出の扉』が発表された。1年生から5年生の歌や合奏、寄せ書きなどのプレゼントに応えて、6年生全員が心を込めて合唱。大きな拍手と感動が広がった。

 プロジェクトのリーダーでピアノ伴奏も担当した金井友美さん(12)は「私の小学校時代の一番の宝物。最高の歌になると思います」。貴志栞奈さん(12)は「『ささえてくれた先生と家族にありがとう』のところが特にジーンとする。本当にそういう気持ちです」と話している。