痛恨のドロー アルテリーヴォ和歌山

 関西サッカーリーグ1部の第5節は18日、各地で3試合があり、ホームのアルテリーヴォ和歌山は紀三井寺公園球技場で阪南大クラブと対戦し、3―3で引き分けた。アルテリーヴォはリードを奪いながらも、後半ロスタイムに同点弾を許し、痛恨ドロー。ラストワンプレーで、目前にあった勝ち点「3」は手中からすり抜けた。

 試合後、辻本茂輝監督は「情けない」と頭を抱え、「スタミナ、メンタル面で弱さが出た」と振り返った。失点はいずれもセットプレーからだった。ゴール前の浮き球をクリアできずに押し込まれた。

 アルテリーヴォは2―1で迎えた後半18分、左サイドでボールを受けた中山が勝利を引き寄せる3点目のゴールを決め、リードを2点とした。しかし、その後は全体的に運動量が落ち、前半から続けてきた組織的な激しい守備がうまく機能しなくなった。試合の主導権は阪南大クラブにわたり、32分に失点。さらにロスタイムにも失点し、直後に試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

 一方、攻撃ではサイドのコンビネーションで何度も相手DFを崩し、3得点。前節でも5点を挙げ、好調を維持している。この試合でも1得点を挙げたFW大西は、全5試合に出場し5得点をマーク。第5節終了時点で得点ランキングトップに立った。

 チーム成績は2勝1敗2分。リーグ順位は2位となり、首位の座を明け渡した。次節は25日、奈良市鴻ノ池陸上競技場で奈良クラブと対戦する。キックオフは午後1時。