那賀高放送部が入賞 丹波篠山ビデオ大賞

兵庫県篠山市で先月開かれた全国アマチュアビデオコンテスト「第27回丹波篠山ビデオ大賞」(実行委員会主催)のグランプリ部門で、県立那賀高校(岩出市高塚、山口薫校長)の放送部が、NHK神戸放送局長賞を受賞した。受賞作品は、紀の川市を舞台にして制作した「ふるさと」。3年生にとって思い入れの深い作品での受賞に、部員たちは喜びを見せている。

同部門は、「生きる」をテーマに7分以内に納めた作品が対象。全国から55点の応募があり、1次、2次審査の後、上位7作品が決勝大会に進出した。

制作に関わったのは、監督の門阪僚太さん(18)、主演の宮﨑淳也さん(18)、森本あずささん(17)の3年生3人。作品は、「ふるさと」への思いを考えるきっかけになればと、昨年夏に約1カ月で完成させた。

紀伊長田駅や九頭神社などを舞台に、全編屋外でのロケを実施。地元と共に生きていこうとする高校生の思いをドラマ作品に仕上げ、作品を通して「ふるさとは何か」と問い掛けている。

同部は、昨年の近畿高等学校総合文化祭では、高い評価を受け最優秀賞を受賞。今回のビデオ大賞のエントリーに際し、再編集して臨んだ今作も、高い評価を受けた。

宮﨑さんは「思い入れの深い場所で撮影した作品が受賞でき、すごくうれしい」と笑顔。同部の茂田美珠穂顧問(34)は「集大成となる活動を通して、お世話になった方々に対する3年生の感謝の気持ちを実感することができた。成長してくれてうれしく思う」と部員をたたえた。

NHK神戸放送局長賞を受賞した那賀高校放送部

NHK神戸放送局長賞を受賞した那賀高校放送部