40年ぶりに餅投げ復活 日限地蔵尊大会式
「ひぎりさん」と呼ばれ地域に親しまれている海南市鳥居の日限浄土寺(角豊光住職)で24日、「日限地蔵尊大会式」が行われた。約40年ぶりに復活した餅投げがあり、境内を埋め尽くす地域住民でにぎわった。
角住職(57)は、同寺の名物だった餅投げを再開させることを住職に就いた9年前から考えてきており、念願の復活。境内には当時を懐かしむ地域住民や親子連れらが多く訪れ、境内は人であふれた。
餅投げには餅約700個と菓子を用意し、角住職の鐘の音でスタート。参拝者は手を上げて餅を呼び込み、開運厄除けを祈った。参拝者の熱気に包まれ、角住職は「ずっと餅投げをやりたいと思っていた。当時と比べればまだまだ規模は小さいですが、これからも続けていけたら」と話していた。
餅投げの他、夕暮れには境内を1万2000個以上のろうそくやLED電球の明かりでともす「一灯夜」が始まり、参拝者は幽玄な世界にうっとり。大書院では「はくぼカフェ」も開かれた。