和歌山市駅でテロ対策訓練 サミット前に
三重県で行われる主要7カ国首脳会議「伊勢志摩サミット」の開催まで2週間に迫り、県警は12日、和歌山市東蔵前丁の南海和歌山市駅で、テロ発生を想定した同電鉄との合同訓練を行い、緊急時の連携体制などを確認した。
両機関から約20人が参加。訓練は、不審な男がペットボトルに入ったガソリンをホームにまき、火を付けようとしていたのを駅員が発見したと想定。不審者発見後に駅員らが連携して110番通報。駆け付けた署員が、現場から逃げた男を改札口の外まで追い掛け、取り押さえた。
訓練の講評で、和歌山西署警備課の楠本真課長は「近年の過激派組織の影響を受け、国内に住む人間も、(市民が犠牲になる)ソフトターゲットでテロを起こす可能性もあるので警戒を強めてほしい」と呼び掛けた。同駅の清井昭彦駅長は「駅内の巡視の強化や不審者の早期110番通報を徹底し、利用者にも、不審者がいた場合はすぐに係員に連絡するように呼び掛けていきたい」と話していた。