6月に東証マザーズ上場へ 農業総合研究所
和歌山市黒田に本社を置く㈱農業総合研究所(及川智正社長)が、東京証券取引所マザーズに上場することが承認された。上場予定日は6月16日。農産業ベンチャー企業として初の上場で、同社を含め県内の上場企業は9社となる。
及川社長(41)は東京農業大学卒。脱サラ後、美浜町でキュウリ農家を約3年半、大阪で八百屋を1年間経験し、「流通の仕組みを変え、農家をメーカーにしたい」との思いで平成19年10月、50万円の自己資金で同社を起業。全国の生産者(現在約5400人)とスーパーマーケット(約630店)をダイレクトにつなぎ、農家が価格や売りたい物、販売先を決定できる「農家の直売所」事業を展開している。現在の資本金は4200万円、従業員数は44人となっている。
同社は27万株を公募、15万5500株(追加分も含む)を売り出し(100株単位)、上場時の発行済株式総数は公募分を含め204万株となる。