芸能活動の信念語る 越前屋俵太さんトーク
会場には約50人のファンらが集まり、俵太さんが4月に発売した著書『想定外を楽しむ方法』のサイン会を兼ねて行われた。
和歌山との縁は、自身がプロデュースした福井県小浜市の食育PR映像が、和歌山大学観光学部の関係者の目に留まったことなどがきっかけとなり、現在、同学部の非常勤講師を務めていることなどがある。
タレント活動のきっかけは、35年ほど前の学生時代、テレビ番組企画会社のアルバイトをしていた際、街中の人を取り上げ、道行く人に突然シャンプーをしたり、モヒカン少年の髪で書道をしたり、自身が考えて出演した奇想天外な企画が大うけして人気者になったこと。
完全にアポなし、体当たりで撮影していた当時について俵太さんは「1回でもうそをつくと全部がうそになるのが嫌だった」と、現在も心に持ち続けている信念を語った。
また、その信念が原因で演出重視の番組プロデューサーなどと度々意見が対立し、タレントの第一線から退いたことを明らかにした。
一方で、昨年末には、自身も寝耳に水で驚いたという「越前屋俵太活動復活」の話題がネットニュースになったことにふれ、今後の活動について「越前屋俵太の活動再開は、テレビに出るなどということではなく、和歌山の皆さんと交流して楽しいことをするということ。今、わくわくしている」と聴衆に語り掛け、地域の人々を巻き込んだ活動を展開する考えを示した。