業者の許可申請を拒否 山口産廃で尾花市長
和歌山県和歌山市山口地区で建設が計画されてきた産業廃棄物最終処分場について、尾花正啓市長は5日、事業者の㈱フォーシーズン・ファクトリー(本町)が提出した設置許可申請を拒否することを決定したと発表した。
同社は3月22日に設置許可を申請。市は4月5日に記載事項の修正や必要書類の添付など35項目の補正を求め、6月1日に21項目が補正されたが、施設の設置図面など14項目は期日の7月4日までに補正されなかった。市は、全項目が補正されなければ審査できないとして申請の拒否を決めた。
市は同社に5日付で結果を通知。尾花市長は「長年にわたる反対運動があり、早く結論を出さなければと思っていた。一定の区切りがついた」と話した。
産廃最終処分場は2011年、山口地区の滝畑・上黒谷への設置計画が浮上。地区住民は地盤のもろさや水質悪化への懸念などから反対運動を続けており、同社の申請を受け、5月には決起集会も開いている。
市への設置許可申請と同時期に、県には林地開発許可申請が提出されており、審査が続いている。